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V.各事業の事業計画と方針
はじめに
昨年は、3人の当事者が「かえる会」を発足させ、そこで決定した「職員だけで決めるな。そして、当事者同士もっと助け合おう」を基本とし、各部門に当事者リーダーをおき、活動方針は当事者と支援者で決めることとした。かえる会は、原則として週1回開催した。そして、8月には、当事者が理事長をしているスウェーデンのグルンデン協会に、当事者とともに研修に行ってきた。そこでは、「当事者主体とは、ゆっくりペースである」ということを学び、パンジーを「ゆっくりペース」にするにはどうしたらいいかを話し合ってきた。
自立生活支援センター「わくわく」では、相談業務に当事者と職員のペアであたったこと、在宅障害者の地域交流ルームを始めたこと、大阪府が主催している知的障害者のピアカウンセラー養成講座で、当事者がリーダーを務め賃金を得ていることなどが特筆すべきことだろう。
しかし、一方で、当事者主体をすすめ、他の施設で受け入れ困難な在宅障害者の人たちを支援しながら、他方で、パンジーの利用者であった2名が、親の希望で新設の入所施設に措置されてしまったことは非常に残念なことである。
今年度は、昨年の総括をふまえ、以下の点を重点課題として運営に反映していくことを目標としたい。
1.ゆっくりペース
当事者と話し合いを重ねる中で、彼や彼女らが求めていることは、授産活動を通して、地域の人たちと関わることであることを再認識した。そのため、今年度は、作業時間を縮小し、当事者が自分たちで考え活動できるよう、情報提供の工夫を心がけたり、話し合いの時間を多く持つようにする。そして、話し合うことによって、活動の中味や流れを理解することにより、エンパワメントすることをめざす。また、授産活動の中で、役割を持ちにくい重度の人たちが、充実した時間を持つことと、地域へ出ていくことをケア・プランに盛り込み、実践する。
2.コミュニケーションの困難な人たちの支援プロジェクトチーム
今年度は、他の作業所では受け入れが困難な自閉的傾向を持った当事者が、数名新しく通所することになる。そのため、プロジェクトチームをつくり、環境の改善、関わりの持ち方、ワークショップなどを計画し実行する。
3.かえる会
これまでの3名に新たに「どらえもん会」、「わくわく会」の議長が加わる。週1回はっしんきち「ザ・ハート」で、当事者から見たパンジーのことや、しんどい仲間のことを話し合う。そして、随時運営に反映する。
4.自立生活をめざした地域の底上げとネットワーク
はっしんきち「ザ・ハート」は、当事者から当事者への情報発信などを足がかりとして、地域の当事者とつながり、ピープルファースト運動を広めることをめざす。
自立生活支援センター「わくわく」は、東大阪市の支援事業受託事業所を中心に、障害者の自立生活を支援するネットワークを構築することをめざす。
1.クリエイティブハウス「パンジー」および「パンジーU」
1.授産部門
@めざすもの
・当事者主体を進める
活動の内容や、進め方を当事者主体で行えるように当事者との話し合いを重視する。また、責任を持つことで、働くことの意味と満足感を持てるように支援する。
当事者自治会である「どらえもん会」、「わくわく会」で話し合われたことを、授産部門での活動に反映する。
・地域とのつながり
販売や配達を通して地域の人達と関わることは、多くの当事者にとって、もっとも楽しい仕事である。そのため、積極的に外へ出ていく。
パンジーを地域の人に開放するパンジーまつり、東大阪市主催のふれあいまつりなどに参加することで、地域との交流を深める。
・なかまを大切に
言葉によるコミュニケーションが困難な人や自己表現が苦手な当事者の思いを大切にし、当事者同士が支えあったり、楽しさを共有できるように支援する。また、障害の特性をふまえ、個別の関わり方や、環境を配慮し、誰もが安心と自信を持てるように支援する。
・個別支援
新しい利用者が、安心して活動できるよう配慮する。
一人一人のケアプランにそった支援を行う。
A授産部門事業計画(別紙)
B給料
今年度は「当事者主体のゆっくりペース」に授産の流れを変えていくことになった。話し合いの時間や、長めのティータイムなどを持つことで、作業時間が短くなる。それに伴い、毎月の給料を7000円から、5500円にすることを「どらえもん会」「わくわく会」で話し合い、決定した。
また、年に2回のボーナスは原則として7000円とする。なお、給料補助として、一人あたり2000円を施設会計より繰り入れる。
2.日課表
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9:00 〜 12:00
12:00 〜 1:00
1:00 〜 3:30
3:30 〜 3:40
3:40 〜 4:00 |
作業・外販・配達
昼食・休憩
作業・外販・配達
清掃
ティータイム |
4.講演会活動
@目的
障害者も健常者も共に暮らしやすい社会について共に考える場を作り、パンジーの活動や障害者の思いを伝えていく。また、講演会活動を通してパンジーの当事者も、諸外国でピープルファースト運動をしている当事者のように自分の意見や思いを堂々と話すことや、聞いている人から大きな拍手をもらうことで自信を深めるよう支援する。
グループ講演をすることで、一人一人の力を出し合いエンパワメントし合う関係を作る。また、聞く側にとっても、「頑張っている一人の障害者」の姿ではなく仲間同士で支え合い自己実現を成し遂げていく過程として感じることができるようにする。
A支援
講演先からの依頼を受け、内容と目的および日時と場所を確認をする。
当事者と支援者が相互に内容を確認した上で依頼の受諾を決定する。また、内容や目的なども同時に考慮し当事者と支援者の話し合いによって決定する。
当事者と支援者が情報を確認しあい講演内容を作っていく。
B講演者構成
生田、梅原を中心として講演会の構成を作る。また、内容や目的に応じて他の当事者を講演会へ参 加するように要請する。また、その中で講演者を増やしていく。
C講演料について
講演料は原則として30,000円とする。その内訳は
・ピープルファースト世界大会へ参加するための貯金
・当日に講演をした人達への謝礼
・パンジーの代表として講演しているという位置づけにし、他の当事者に還元する。
5.どらえもん会、わくわく会
どらえもん会、わくわく会は、パンジー当事者の自治組織である。毎月一回(第2金曜日)に開催され、当事者全員が参加する。今年度、当事者の希望により、活動の場の入れ替えを行ってのスタートである。当事者構成もかわり、最初は戸惑うことも多いと思うが、力を合わせて解決していきたいと思う
@目的
仲間の事、パンジーの事、ピープルファーストの事などを当事者間で話し合い、決めた事をパンジーの運営に反映する場である。また、意見を言うことで自信をつける場でもある。
Aどらえもん会・わくわく会役員
年度初めに役員をそれぞれの会で選出する。議長1名を中心に副議長・書記等の役員は、それぞれの会の 状況に応じて決める。なお、議長は、かえる会に参加する。
B支援
・わかりやすいように表やプリントを用意する。
・当事者が必要としている情報を提供する。
・当事者が理解でき、納得いく話し合いが持てるように支援する。
C話し合う主な議題
4月・・役員の選出、パンジーまつり 6月・・デモ行進、対府交渉 7月・・パンジー旅行
9月・・ピープルファースト大会に向けて 11月・・対市交渉
6.調理部門
@昼食
<パンジー>
業者メニューをやめ、献立を作成し調理する。
必要に応じて減塩・胃腸食等提供する。
熱い物は熱く冷たい物は冷たい内に食事できるように心がける。時にはメインを2種類用意し当事者 が選択できる昼食を目指す。
<パンジーU>
月に1回メインを2種類用意し献立を選択する日を設定する。
時にはバイキング形式を取り入れる。
メニュー作りでは旬の野菜等を取り入れ季節感のある献立作成と薄味を心がける。
Aティータイム
・旬の果物や行事にちなんだおやつをとりいれる。
・当事者の団らんの場・時間にする。
B衛生について
食中毒予防のため手洗いの励行・布巾やまな板等調理用具の消毒を心がける。また、食中毒の多発する時期には特に注意する。
Cお弁当
季節感を取り入れ、目で見て楽しめるメニュー作りを行う。
D健康について
肥満や生活習慣病対策として行う健康セミナー等に基づいて献立に配慮する。
・調味料の工夫する。
・バランスの良い献立を工夫する。
7.事務部門
現在、当法人に関係する利用者は55名を越え、労働者はアルバイト・パートを含めると60名近くになる。また、今年度中に、新グループホームを2カ所開設するなど、事業拡大によって、より大きくなる組織を、効率よく運営できる事務システムを確立していきたい。また、来年度から新会計システムを導入するにあたり、スムースに移行処理を行うことも重要な課題になる。
@事務会議の開催
出席・・パンジー・パンジーUの各施設長・各事務
日時・・月2回(火曜日午前中)
A定款変更
「第2種社会福祉事業」に新グループホームを追加する。
B健康管理
年2回健康診断を実施する。また、利用者の障害や健康・医療面に関わる書類を整備する。
日常的に嘱託医と連携して健康の増進につとめる。
C防災訓練
火事・地震に備えて、防災訓練を実施する。(年2回)
D名簿管理
住所録・名簿管理をシステム化できるよう検討する。
E事務研修について
パソコン研修会・新会計基準に向けての研修会等に参加する。
Fパソコンシステム管理
ネットワークコンピューターのシステム管理ができるよう担当者を決めて整理する。
G業務について
4月〜5月
6月〜9月
10月〜11月
12月〜3月
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理事会開催の日程調整/措置費・法人管理説明会/民間給与改善費申請・報告/監事監査/決算理事会/労働基準監督署へ36協定・宿直届け/措置費関係の書類提出/グループホーム追加による定款の変更(法務局)/基本財産の追加/固定資産台帳、備品台帳等の整備/土地、グループホームの税金の免除申請/継続雇用給付申請/寄付金台帳整理
毎月の業務
半期を見直して、補正予算の作成/理事・評議委員の改選/グループホーム追加による定款の変更/新会計基準への移行業務
補正予算/次年度の事業計画と予算/パンジーマニュアル作成/予算理事会の開催 |
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