2002年度社会福祉法人創思苑 事業計画

目次

T 法人の理念と運営方針

1.創思苑のめざすもの
2.社会福祉をめぐる情勢
3.運営方針

U 組織

1.事業概要
2.組織・・・・・・・・・・・・・・組織構成実務組織構成苦情解決システム
3.会議方針
4.組織会議
5.人材育成

V 各事業の事業計画と方針

はじめに
1.クリエイティブハウス「パンジー」
及び「パンジーU」

 1.授産部門
 2.日課表
 3.週間予定表
 4.講演会活動
 5.どらえもん会・わくわく会
 6.調理部門
 7.事務部門

2. はっしんきち「ザ・ハート」
3. 自立生活支援センター「わくわく」

 1.めざすもの
 2.自立生活支援システム
 3.介護派遣
 4.自立生活支援
 5.ピア・カウンセリング
 6.就労支援
 7.グループホーム

4. 障害者運動

W 年次計画

 

 

 

T 法人の理念と運営方針

1.創思苑のめざすもの

 現在、地球上には、全人口の10分の1にものぼる障害者が生存していると言われています。そして、それらのおよそ3分の2がアジアとアフリカに集中しており、その多くがきわめて厳しい差別と貧困、さらには死の危険にさらされています。
 一方、今や世界有数の経済大国と言われる日本においても、障害者に対する差別は根深く存在しています。1981年の「国際障害者年」以降、障害者が健常者と共に地域社会で生きることをめざすノーマライゼーションの思想は着実なひろがりをみせつつありますが、それを裏づける為の制度的・財政的保障は未だ不十分と言わざるをえません。
 1986年に東大阪市の中地区でスタートした自立の家「つばさ」は、地域の一般校や養護学校を卒業した障害者が、孤立を余儀なくされている現状をふまえ、障害者と健常者が地域で共に働き、一般就労への準備を整え、さらには誰もが安心して暮らせる差別の無い地域社会をめざして活動を続けてきました。さまざまな活動の積み重ねの結果、地域の人々の障害者に対する理解は、徐々にではあれ深まってきているように思われます。また仲間達の自立に向けた意欲や自信も増し、今では4人の障害者が親元から離れて自立生活を送り、それとは別に、4人の知的障害と言われる仲間がグループホームを利用して共同生活を開始しています。
 社会福祉法人創思苑は、自立の家「つばさ」の6年間の活動の基盤の上に、「つばさ」の活動の理念をさらに発展させ実現させることを目的として、設立されるものです。私達は、知的障害者授産施設(通所)クリエイティブハウス「パンジー」の設置運営を始めとして、障害者が一人の人間として、地域社会であたりまえに生きることができるように支援・援助を行い、また自ら実施することにより、より多くの障害者とその家族のニーズに答えていきたいと思います。さらには、社会的に弱い立場におかれている老人や子供等の活動を支援・援助することにより、多くの人々との連帯を求めることを課題とします。
(『社会福祉法人創思苑 設立趣意書』より、1991年9月27日)

 

2.社会福祉をめぐる情勢

 障害者福祉を取り巻く状況は、社会福祉基礎構造改革が推し進められ、2003年には措置制度から支援費支給制度への転換が図られるなど大きく変化しいています。支援費制度への移行によって、利用者が事業者と対等な立場になってサービスを選択できることができ、市場原理に基づいてサービスの質も向上するとされています。しかし、選択できるだけのサービス基盤がないならば、これは全く「絵に描いた餅」となってしまいます。
 本年は国の「障害者プラン」、大阪府の「ふれあいおおさか障害者計画」の最終年にあたります。この間、ノーマライゼーション戦略のもと地域福祉への転換が図られてきましたが、実際には数値目標の達成度合いを見れば明らかなように、施設建設に比して、ホームヘルパーやグループホームなどの整備はなかなか進まない現状です。私たちは、行政に、どんなに重い障害を持つ人も地域で暮らしていけるサービス基盤の拡充を厳しく求めていくと同時に、自らがホームヘルパーの養成・派遣事業などを展開し、積極的に社会資源を開発していく必要があります。
 また、サービス量の決定については、行政が決定することになっています。このサービス量の具体的な基準がどうなるのかが、大きな問題となります。障害者の自立と社会参加へのニーズがこの「サービス量」に反映されるように行政に働きかけていく必要があります。
 現在も、入所施設における深刻な人権侵害、差別事件が後を絶ちません。国が進める第三者評価事業や第三者委員の設置等による苦情解決の仕組みが作られつつありますが、これらによって利用者の人権侵害を本当に防ぐことになるのか大いに危惧されるところです。ピープルファースト北海道から、入所施設における「年金寄付強要」、工賃未払いなどの人権侵害に対して裁判で闘うことが明らかにされ、全国のなかまに支援の呼びかけが発せられています。私たちは入所施設におけるこのような人権侵害事件を単に「ひどい施設」という問題で済ませるのではなく、入所施設が持つ構造的問題として明らかにし施設解体を目指していく必要があります。
 また、池田小学校事件等を契機にして精神障害者に対する新たな「保安処分」制度が作られようとしています。地域精神医療の貧困さを棚に上げ、精神障害者や知的障害者を危険人物視する今回の法律案は到底認められるものではありません。
 私たちは、福祉施策の転換点にあたり、障大連などの障害者団体と連携し、ピープルファーストなどの当事者運動の拡大・強化を支援し、真に当事者の立場にたった地域福祉の充実に向けて全力で取り組んでいく必要があります。

 

.運営方針

各事業について、以下の通り運営を行う。

  1. 各事業は、当事者リーダーと共に事業計画を作成し、運営を行う。

  2. 授産部門では、当事者一人一人が自信と責任感を持てるよう支援する。また、活動を通して、人との関わり、仲間とのつながりを重視する。

  3. 当事者一人一人の自立に対する意識を高め、具体的な経験を積み重ねる機会を設け、各事業が連携しながら、それぞれの持つ可能性を具体化していく。

  4. 就労をはじめ、社会の中で役割を持てる活動を積極的にすすめる。

  5. 地域の在宅障害者にも自立生活支援センター「わくわく」の利用を通じて、広く社会に目を向ける視点を育て、人間関係を広げ、将来の展望を開く糸口をつくる。

  6. 知的障害者が地域であたりまえに生きていくには、障害者が直面しているさまざまな困難への理解と、その解決への社会的な協力が不可欠である。そのため、地域住民をはじめとする多くの人々に積極的に働きかけ、障害者と健常者の相互理解と交流を深める。

  7. 知的障害を持つ人達の当事者運動を積極的に支援する。

  8. 職員一人一人の人権を尊重する意識と支援の質を向上するために、研修や障害者運動への参加を積極的にすすめる。

U 組織

1.事業概要

 以下の「社会福祉事業」を設置運営し、障害者が社会的役割を担い、地域で自立した生活を送ることを支援する。

〈第1種社会福祉事業〉
  知的障害者授産施設(通所)クリエイティブハウス「パンジー」(1993年)定員30名
  知的障害者授産施設(通所)クリエイティブハウス「パンジーU」(2000年)定員20名

〈第2種社会福祉事業〉
   @ 知的障害者地域生活援助事業

 自立ホーム「つばさ」(1991年)
 グループホーム「あゆむ」(1996年)
 グループホーム「青空」(1999年)
 グループホーム「てくてく」(2000年)
 グループホーム「はやぶさ」(2001年)
 グループホーム「たんぽぽ」(2002年春予定)
 グループホーム「未称」(2002年秋予定)

A 知的障害者短期入所事業  (1997年)
B 知的障害者相談支援事業  (2000年)
C 障害児相談支援事業  (2000年)

2.組織

 理事会は創思苑のめざす理念と各事業の方向について大きな選択の論議をする。事務局会議はそのための情報の収集・検討や論議のたたき台を作成し、理事会での論議を補佐する役割を担う。

 運営委員会は理事会で論議された、めざす理念と事業の大きな選択を共有のものとし、さらに当事者の思いを受け、現場での運営がめざす理念に沿うものとなるようにする。さらに現場がスムーズに運営されるように論議・調整をする。

職員会議は日常業務と施設運営等の活動の統一性を保つため、法人全体の職員で行う。
組織図に苦情解決システムを新たに加え、利用者の権利を擁護するシステムの確立をめざす。

パンジーUの授産部門に「はっしんきち「ザ・ハート」」を加え、施設本体と離れた場所で活動する。また、ピープルファースト事務所を併設し当事者活動の拠点とする。

【組織構成】

【実務組織構成】

 

【苦情解決システム】

3.会議方針

・2003年度より支援費支給制度に移行することにより、利用者との利用契約をより鮮明にし、サービスの質の向上をめざさなければならない。また、これまで以上に自立支援の確立をめざすために、個々人にケアプランを作成する。そしてケアマネジメントを円滑に進めるために、ケア会議等を設ける。

・昨年より設けた「かえる会」は「どらえもん会」「わくわく会」の議長も参加し、当事者自治組織のリーダー会として位置づける。

・パンジーUがオープンして3年目を迎える。一昨年来おこなってきた職員リーダー会議とわくわく会議を新たに部門代表者会議として一本化し、即時対応できる会議にする。

・昨年度途中より必要に応じて設けたプロジェクト会議を今年度も積極的に行う。

4.組織会議

会  議  名

日  程

参  加  者

場 所

1,創思苑会議

 

 

 

理事会・評議員会

 

役員

パンジーU

事務局会議

第1火曜

役員代表

パンジー

運営委員会

偶数月の第4木曜

役員・当事者・職員・保護者

パンジーU

2,当事者会議

 

 

 

かえる会

毎週火曜日

当事者リーダー(支援者)

ザ・ハート

どらえもん会・わくわく会

第3金曜

当事者(支援者)

各場

ピアカウンセリング

第1金曜

当事者

パンジーU

3,ケアマネジメント

 

 

 

ケア会議

 

当事者・保護者・関係スタッフ

 

ケアプラン作成会議

 

関係スタッフ

 

モニタリング

 

当事者・保護者・関係スタッフ

 

4,スタッフ会議

 

 

 

職員会議

第3金曜

職員

パンジー

部門代表者(リーダー)会議

毎週水曜

職員リーダー

パンジーU

当事者支援会議 T・U

隔週月曜

所属スタッフ・わくわく職員

各場

中新井先生ミーティング T・U

隔週月曜

所属スタッフ・わくわく職員

各場

各部門会議

 

 

 

事務会議

第2・4火曜

事務スタッフ

パンジー

各授産会議

随時

所属スタッフ

各場

給食会議

随時

所属スタッフ

各場

わくわく

わくわく会議

グループホーム世話人会議

 

 

 

毎週

所属職員

パンジーU

毎週金曜

所属職員

パンジーU

各グループホーム会議

月1回

所属スタッフ

パンジーU

ショートステイ会議

月1回

所属スタッフ

パンジーU

各プロジェクト(チーム)会議

  自閉症プロジェクト等

 

随時

 

関係スタッフ

 

 

5,勉強会・研修会

 

 

 

職員勉強会

第1金曜

職員

パンジーU

ガイドヘルパー研修会

2ヶ月に1回

担当職員・所属スタッフ

パンジーU

介護者研修会

年3回

担当職員・所属スタッフ

パンジーU

5.人材育成

 物的資源が豊富だったとしても、それを活用する人的資源が貧弱だったのでは、物的資源は活用されることなく終わってしまうことが多い。人材育成は、利用者サービスの向上や社会のニーズに貢献するものとして、組織の必要性と個人の必要性の両面からすすめる。また、社会福祉ニーズの量的・質的変化のなかで制度の改革がすすめられ、事業環境は大きく様がわりすることになった。これからの事業環境に適合していくことを具体的に推進するためには、組織活動の基盤となる人材や組織力の開発が不可欠の課題となる。

 これまでパンジーでは、“めざすもの”の共有化を図り、当事者主体の運営方向を探るとともに、支援者としての知識・技術の向上を図ってきた。今年度はさらに、支援費支給制度移行にともなう市場原理に対応していける人材育成や、組織力の向上につながる職員研修を設ける。

職員勉強会の充実(内部勉強会のほか外部講師を招いた勉強会をもつ)

介護者研修会・ガイドヘルパー研修会の充実

外部研修会の参加、ならびに外部団体への実習・見学の促進

職員勉強会担当者の選任、および研修計画の策定

 

  V.各事業の事業計画と方針

はじめに

 昨年は、3人の当事者が「かえる会」を発足させ、そこで決定した「職員だけで決めるな。そして、当事者同士もっと助け合おう」を基本とし、各部門に当事者リーダーをおき、活動方針は当事者と支援者で決めることとした。かえる会は、原則として週1回開催した。そして、8月には、当事者が理事長をしているスウェーデンのグルンデン協会に、当事者とともに研修に行ってきた。そこでは、「当事者主体とは、ゆっくりペースである」ということを学び、パンジーを「ゆっくりペース」にするにはどうしたらいいかを話し合ってきた。
 自立生活支援センター「わくわく」では、相談業務に当事者と職員のペアであたったこと、在宅障害者の地域交流ルームを始めたこと、大阪府が主催している知的障害者のピアカウンセラー養成講座で、当事者がリーダーを務め賃金を得ていることなどが特筆すべきことだろう。
 しかし、一方で、当事者主体をすすめ、他の施設で受け入れ困難な在宅障害者の人たちを支援しながら、他方で、パンジーの利用者であった2名が、親の希望で新設の入所施設に措置されてしまったことは非常に残念なことである。
 今年度は、昨年の総括をふまえ、以下の点を重点課題として運営に反映していくことを目標としたい。

1.ゆっくりペース

当事者と話し合いを重ねる中で、彼や彼女らが求めていることは、授産活動を通して、地域の人たちと関わることであることを再認識した。そのため、今年度は、作業時間を縮小し、当事者が自分たちで考え活動できるよう、情報提供の工夫を心がけたり、話し合いの時間を多く持つようにする。そして、話し合うことによって、活動の中味や流れを理解することにより、エンパワメントすることをめざす。また、授産活動の中で、役割を持ちにくい重度の人たちが、充実した時間を持つことと、地域へ出ていくことをケア・プランに盛り込み、実践する。

2.コミュニケーションの困難な人たちの支援プロジェクトチーム

今年度は、他の作業所では受け入れが困難な自閉的傾向を持った当事者が、数名新しく通所することになる。そのため、プロジェクトチームをつくり、環境の改善、関わりの持ち方、ワークショップなどを計画し実行する。

3.かえる会

これまでの3名に新たに「どらえもん会」、「わくわく会」の議長が加わる。週1回はっしんきち「ザ・ハート」で、当事者から見たパンジーのことや、しんどい仲間のことを話し合う。そして、随時運営に反映する。

4.自立生活をめざした地域の底上げとネットワーク

はっしんきち「ザ・ハート」は、当事者から当事者への情報発信などを足がかりとして、地域の当事者とつながり、ピープルファースト運動を広めることをめざす。
自立生活支援センター「わくわく」は、東大阪市の支援事業受託事業所を中心に、障害者の自立生活を支援するネットワークを構築することをめざす。

 

1.クリエイティブハウス「パンジー」および「パンジーU」

1.授産部門

@めざすもの
・当事者主体を進める
活動の内容や、進め方を当事者主体で行えるように当事者との話し合いを重視する。また、責任を持つことで、働くことの意味と満足感を持てるように支援する。
当事者自治会である「どらえもん会」、「わくわく会」で話し合われたことを、授産部門での活動に反映する。

地域とのつながり
販売や配達を通して地域の人達と関わることは、多くの当事者にとって、もっとも楽しい仕事である。そのため、積極的に外へ出ていく。
 パンジーを地域の人に開放するパンジーまつり、東大阪市主催のふれあいまつりなどに参加することで、地域との交流を深める。

・なかまを大切に
言葉によるコミュニケーションが困難な人や自己表現が苦手な当事者の思いを大切にし、当事者同士が支えあったり、楽しさを共有できるように支援する。また、障害の特性をふまえ、個別の関わり方や、環境を配慮し、誰もが安心と自信を持てるように支援する。

・個別支援
新しい利用者が、安心して活動できるよう配慮する。
一人一人のケアプランにそった支援を行う。

A授産部門事業計画(別紙)

B給料
 今年度は「当事者主体のゆっくりペース」に授産の流れを変えていくことになった。話し合いの時間や、長めのティータイムなどを持つことで、作業時間が短くなる。それに伴い、毎月の給料を7000円から、5500円にすることを「どらえもん会」「わくわく会」で話し合い、決定した。
 また、年に2回のボーナスは原則として7000円とする。なお、給料補助として、一人あたり2000円を施設会計より繰り入れる。

2.日課表  

9:00 〜 12:00
12:00 〜  1:00
1:00 〜  3:30
3:30 〜  3:40
3:40 〜  4:00

作業・外販・配達
昼食・休憩
作業・外販・配達
清掃
ティータイム

 

4.講演会活動

@目的
 障害者も健常者も共に暮らしやすい社会について共に考える場を作り、パンジーの活動や障害者の思いを伝えていく。また、講演会活動を通してパンジーの当事者も、諸外国でピープルファースト運動をしている当事者のように自分の意見や思いを堂々と話すことや、聞いている人から大きな拍手をもらうことで自信を深めるよう支援する。
 グループ講演をすることで、一人一人の力を出し合いエンパワメントし合う関係を作る。また、聞く側にとっても、「頑張っている一人の障害者」の姿ではなく仲間同士で支え合い自己実現を成し遂げていく過程として感じることができるようにする。

A支援
講演先からの依頼を受け、内容と目的および日時と場所を確認をする。
当事者と支援者が相互に内容を確認した上で依頼の受諾を決定する。また、内容や目的なども同時に考慮し当事者と支援者の話し合いによって決定する。
当事者と支援者が情報を確認しあい講演内容を作っていく。

B講演者構成
生田、梅原を中心として講演会の構成を作る。また、内容や目的に応じて他の当事者を講演会へ参   加するように要請する。また、その中で講演者を増やしていく。

C講演料について
 講演料は原則として30,000円とする。その内訳は
  ・ピープルファースト世界大会へ参加するための貯金
  ・当日に講演をした人達への謝礼
  ・パンジーの代表として講演しているという位置づけにし、他の当事者に還元する。

5.どらえもん会、わくわく会
 どらえもん会、わくわく会は、パンジー当事者の自治組織である。毎月一回(第2金曜日)に開催され、当事者全員が参加する。今年度、当事者の希望により、活動の場の入れ替えを行ってのスタートである。当事者構成もかわり、最初は戸惑うことも多いと思うが、力を合わせて解決していきたいと思う

@目的
仲間の事、パンジーの事、ピープルファーストの事などを当事者間で話し合い、決めた事をパンジーの運営に反映する場である。また、意見を言うことで自信をつける場でもある。

Aどらえもん会・わくわく会役員
 年度初めに役員をそれぞれの会で選出する。議長1名を中心に副議長・書記等の役員は、それぞれの会の 状況に応じて決める。なお、議長は、かえる会に参加する。

B支援
・わかりやすいように表やプリントを用意する。
・当事者が必要としている情報を提供する。
・当事者が理解でき、納得いく話し合いが持てるように支援する。

C話し合う主な議題
 4月・・役員の選出、パンジーまつり  6月・・デモ行進、対府交渉  7月・・パンジー旅行
 9月・・ピープルファースト大会に向けて  11月・・対市交渉

 

6.調理部門

@昼食 
<パンジー>  
 業者メニューをやめ、献立を作成し調理する。
 必要に応じて減塩・胃腸食等提供する。
 熱い物は熱く冷たい物は冷たい内に食事できるように心がける。時にはメインを2種類用意し当事者 が選択できる昼食を目指す。
<パンジーU> 
 月に1回メインを2種類用意し献立を選択する日を設定する。
 時にはバイキング形式を取り入れる。
 メニュー作りでは旬の野菜等を取り入れ季節感のある献立作成と薄味を心がける。
 

Aティータイム
 ・旬の果物や行事にちなんだおやつをとりいれる。
 ・当事者の団らんの場・時間にする。

B衛生について
 食中毒予防のため手洗いの励行・布巾やまな板等調理用具の消毒を心がける。また、食中毒の多発する時期には特に注意する。

Cお弁当         
 季節感を取り入れ、目で見て楽しめるメニュー作りを行う。

D健康について
 肥満や生活習慣病対策として行う健康セミナー等に基づいて献立に配慮する。
 ・調味料の工夫する。
 ・バランスの良い献立を工夫する。
 

7.事務部門
 現在、当法人に関係する利用者は55名を越え、労働者はアルバイト・パートを含めると60名近くになる。また、今年度中に、新グループホームを2カ所開設するなど、事業拡大によって、より大きくなる組織を、効率よく運営できる事務システムを確立していきたい。また、来年度から新会計システムを導入するにあたり、スムースに移行処理を行うことも重要な課題になる。

@事務会議の開催
 出席・・パンジー・パンジーUの各施設長・各事務
 日時・・月2回(火曜日午前中)

A定款変更
 「第2種社会福祉事業」に新グループホームを追加する。

B健康管理
 年2回健康診断を実施する。また、利用者の障害や健康・医療面に関わる書類を整備する。
 日常的に嘱託医と連携して健康の増進につとめる。

C防災訓練
 火事・地震に備えて、防災訓練を実施する。(年2回)

D名簿管理
 住所録・名簿管理をシステム化できるよう検討する。

E事務研修について
 パソコン研修会・新会計基準に向けての研修会等に参加する。

Fパソコンシステム管理
 
ネットワークコンピューターのシステム管理ができるよう担当者を決めて整理する。

G業務について

4月〜5月
 



6月〜9月


10月〜11月

12月〜3月

理事会開催の日程調整/措置費・法人管理説明会/民間給与改善費申請・報告/監事監査/決算理事会/労働基準監督署へ36協定・宿直届け/措置費関係の書類提出/グループホーム追加による定款の変更(法務局)/基本財産の追加/固定資産台帳、備品台帳等の整備/土地、グループホームの税金の免除申請/継続雇用給付申請/寄付金台帳整理

毎月の業務

半期を見直して、補正予算の作成/理事・評議委員の改選/グループホーム追加による定款の変更/新会計基準への移行業務

補正予算/次年度の事業計画と予算/パンジーマニュアル作成/予算理事会の開催

Hパンジーだより

年に6回発行し、パンジーの活動を社会に伝えるとともに、障害者のおかれている状況や障害者の政策について考えるきっかけとなる冊子とする。パンジーだより担当が企画し、事務部門で編集を行う。
<年間計画>5月・7月・9月・11月・1月・3月

2.はっしんきち「ザ・ハート」

@.めざすもの
 ・ピープルファーストを知らない人に、どんどん広めていく。
 ・当事者だけで、ゆっくり話し合って、いろいろ決めていく。
A.計画
 ・ピープルファースト全国大会の話・サングループ事件・池田の小学校の事件の話をする。
 ・飲み会などを開いて、他の作業所の人と交流してピープルファーストを知ってもらう。
 ・全国のピープルファーストの人を呼んで、交流会を開く。
 ・多くの当事者にみてもらうための新聞やビデオを作る。新聞は、見やすい大きな字・絵や写真をたく  さん載せる。ビデオは、当事者の生活を取材したり、有名人にインタビューする。
 ・「かえる会」でしてきたことも、続ける。
 ・自分の机を持って、バリバリ仕事をする。

B.方針
 
みんなでこれから決める

3.自立生活支援センターわくわく

1.めざすもの
・当事者が自分の生き方を自分で決める力をつけていくことを支援する。
・わくわくの運営はピープルファースト事務所と連携し、相談業務やワークショップには、必要に応じて リーダーに依頼する。
・今年度中にヘルパー供給主体になり、2003年度の支援費支給制度に対応できるようにする。

3.介護派遣

@。現状とめざすもの
 ガイドヘルパーは年間約3000時間をコーディネートした。利用登録者数は75名で、そのうち約4分の一が地域からの利用者である。わくわくが、地域の社会資源として認知されつつあるといえる。
 今年度も引き続き、当事者が、地域の中でいきいきと活動できる場を見つけられるような支援し、多様なニーズに対応する。来年度の利用契約制度にむけて、ヘルパー供給主体をめざす。

A。計画
・毎週土曜日のわくわく活動のコーディネートと実施。利用者への情報提供。
・多様なニーズに対応できるようにヘルパー(介護者)の量の確保、質の向上を図る。
・ヘルパー供給主体になるための手続き。障大連介護部会の参加。

B。方針
・地域のサークルや習い事に当事者が通えるよう、情報提供や支援をする。
・毎週土曜日のわくわく活動以外にも、希望に応じてガイドヘルパーを派遣する。
・ショートステイでは緊急一時保護、レスパイトのみにとどまらず、自立体験としての場を提供していく。
・定期的に大学や福祉専門学校に行き、ガイドヘルパー募集活動をする。ガイドヘルパーの面接は当事者 と一緒に行う。
・隔月でガイドヘルパー研修会を開催しガイドヘルパーの質の向上を図る。

4.自立生活支援

@。現状とめざすもの
 在宅障害者が、日中の活動の場として11月より毎週木曜日に「かきルーム」を始めた。当事者リーダー2名が利用者(6名)を支援し、自分たちのしたいことを実現し、自信をつけていく活動になってきた。
 今年度は、当事者が力をつけるためのワークショップを開催することと、入所施設ではなく地域で自分らしい生活を送るための支援をめざす。

A。計画
・地域の障害者およびその家族への継続的な相談・生活支援をする。
・療育センターと協力し、東大阪圏域でのサービス調整会議を定期的に開催し、行政への提起の機会を作る。
・ワークショップを年に3回(自立生活のための料理教室、自信をつけるためのプログラム、権利擁護プ ログラム)開催する。またピープルファースト事務所にリーダーを依頼する。
・毎週木曜日に「かきルーム」を開き、スポーツや趣味などを通して、在宅障害者がなかまと一緒に楽し める活動にする。

B。方針
・ケアマネジメントの手法を生かし、行政や関係機関との連携をとりながらの支援体制を作る。
・ピアカウンセラーとともに相談活動を行う。
・当事者が自分自身やなかまのことを共に考え、主張するための支援をする。
・在宅障害者の日中活動の場を提供する

 

5.ピア・カウンセリング

@.めざすもの
当事者同士が互いに気持ちを理解し合い、支え合ってエンパワメントしていくこと。

A.ペース
毎月第1金曜日に大きいグループと小さいグループ(サポートグループ)に分かれて行ってきた。今年度もほぼ同じかたちになるだろうが、ピアカウンセリングを行う場所が外に移る可能性もある。その時は、人数ややり方は、当事者と相談しながら決めていく。

B.場所
当事者から、外で場所を借りてしたいという意見があるので、今年度は、外で場所を借り、参加することも当事者の希望で選んでもらうようにしていきたい。

C.支援者
支援者は、東京のピアカウンセラーから、大阪・神戸のピアカウンセラー(自立生活センターまいど・Beすけっとなど)へ移行しつつある。

D.大阪府の知的障害者ピアカウンセリング講座
 昨年度、大阪府の知的障害者ピアカウンセリング講座が、身体障害者のピアカウンセリング講座を実施してきた障大連に委託された。この講座については、これまで独自にピアカウンセリングをやってきたパンジーと連携して進めていくことになった。
 昨年度は、5日間の講座を2回行った。パンジーのメンバーはリーダーとして、何度も話し合いを重ね、リーダーの分担やプログラムの内容などを自分たちで決め、自信につながる経験になった。
 今年度も、これまでパンジーが取り組んできたピアカウンセリングの経験と蓄積を生かし、当事者がピアカウンセラーとして活動していく支援を積極的に行っていきたい。また、年2回の講座の継続に加え、修了者がパワーアップの機会を持てるよう、オンゴーイングという形で、月1回集まれる場所と機会を提供していく計画をしている。

6.就労支援

@.現状とめざすもの
 専従スタッフと兼任者(授産部門)であたり、利用者9名の内、実習を経験した者5名、一般就労した者1名、一般就労予定者1名、離職した者1名、継続して就労している者1名である。また、ハローワークや大阪障害者職業センター等と連携を図りながら進めてきた。今年度は、以下の点をめざしたい。

  • 「一般企業で働きたい」という意欲・希望を持つ障害者、とりわけ重度障害者の働く場を開拓する。

  • 障害者が働く中で、「自分が認められ、自分に自信を持つこと」ができるよう支援する。

  • ジョブコーチの手法を取れ入れ、障害者・事業所双方の支援を行い、採用後も長期的なフォローアップを行う。

  • 就労後の生活支援やエンパワメントの支援も視野に入れ、当事者の交流会等も検討する。

  • 東大阪市における障害者雇用支援センター(就業・生活支援センター)の設置を要求し、就労支援のネットワークを構築する。

A.計画

  • 長引く経済不況の下、障害者雇用を巡る状況は非常に厳しいものがある。そこで、直接、雇用につながらない職場実習でも積極的に行い、利用者の意欲を高めながら、長期的な展望をもった支援を行う。

  • 「企業内授産」という形態や一般企業における「恒常的なトレーニングの場」の開拓も検討する。

  • 他機関との連携を強め、就労支援のスキル向上・情報交換を図る。

  • 今年度の目標として5名の職場実習と2名の就職を実現するよう支援する。

B.方針

  • 雇用が無理でも実習なら受け入れるという事業所(現在でも数社ある)での実習を利用者と話し合いながら計画的に進める。

  • 企業内授産に関する新しい制度や実際の状況について学習・検討しながら、可能性を追求する。

  • ・大阪雇用支援ネットワークや他の就労支援センターと積極的に連携し、事例検討・研修などを通じて支援技術の向上を図る。企業へのプレゼンテーション(パンフレット、ビデオなどの工夫)や障害者雇用に関する企業支援など職場開拓を進める力量アップを図る。

 

7.グループホーム

@.現状とめざすもの
 4月に新グループホーム「はやぶさ」を開設し、全部で5つのグループホームを運営して、地域での生活を支援してきた。親の入院などによる緊急の体制にも対応することができた。
 今年度は新たに2つのグループホームを立ち上げるが、ハード面だけでなく、当事者ひとりひとりのニーズに対応した支援ができるように、各種プロジェクトチーム、ケアマネジメントとの連携をしていく。

A.計画

  • 入居者同士の仲間意識を育て支える。

  • 個人としての部分(プライバシー)を尊重し支援する。

  • 健康に配慮して、衣食住を考える。

  • 入居者の預り金に透明性、明瞭性をもたせる。

  • 地域との交流、関係づくりに努める。

  • 保護者との連絡を大切にして、協力しあう。

  • 介護者・世話人間のコミュニケーションを密にして、支援を充実させる。

B.方針

<つばさ>買い物・食事・入浴のとき、それぞれのメンバーのペース、時間を尊重して支援する。

<青空>
・新事務所への移動など、日中の生活の変化を考えて支援する。
・金銭の計画的な使い方をいっしょに考えながら支援する。

<てくてく>
・グループホーム夏季旅行の計画をいっしょに立てる。
・地域の自治会活動への参加(定期的な清掃など)、役割(自治会班長)を支援する。

<はやぶさ>
・ホームヘルパー・近隣の人との円滑な関係を維持して、地域社会での生活をよりいっそう安定させる。

<あゆむ・たんぽぽ>
・将来のひとり暮らしを見据え、掃除・洗濯・調理などの技術を向上させる。
・月に1回程度の自選メニュー、外食、カラオケなどの楽しみをとりいれる。

年間計画

4月 グループホーム新設に伴う事業追加
4月末 グループホーム(島之内府営住宅)新設と引っ越し
5月下旬 保護者懇談会(保護者・介護者・世話人/各グループホームごと)
夏期休暇中 グループホーム旅行
10月頃 グループホーム(荒本府営住宅)新設と事業追加
介護者会議 毎月(つばさ・青空・てくてく・はやぶさ・あゆむ・たんぽぽ各会議)
介護者研修会 年間 3回
世話人研修会 自立生活に関する「支援セミナー」、「障大連自立セミナー」への参加
他のグループホーム見学、障大連グループホーム部会への参加

4.障害者運動

 当事者運動は、新しくできるピープルファースト事務所を拠点として活動することを支援する。また、障大連をはじめとする団体と、連携して活動する。

@当事者運動の支援
・ピープルファースト大阪
 今年度からピープルファースト大阪実行委員会と大阪なかま会が合同で話し合いをもつ。パンジーから も積極的に参加し、当事者が主体となってすすめられるよう支援していく。

・ピープルファースト大会 
 パンジーからは、当事者が実行委員となり、全国会議に参加している。今年度は11月に熊本で全国大会 が開催される。多くの当事者と参加し大会を盛り上げていく。

・サングループ裁判への支援と当事者との交流

・後見支援センターの運営協議会委員(当事者)

A外部団体との協力

・つばさグループとの関係
 対東大阪市とのオールラウンド交渉に取り組む

・全障連関係
 全障連大会への参加と関西ブロック大会への参加

・障大連関係
昨年度に引き続き、事務局に入り、定例会、自立支援部会、介護部会、グループホーム部会、労働部会などに関わっていく。対大阪府オールラウンド交渉や障大連セミナーをはじめ、障大連としての活動に積極的に取り組む。

 W年次計画